
■「DOE3.5%を株主還元の指標として追加」
太陽誘電<6976>(東証プライム)は5月12日、一段と出直って始まり、取引開始後は8%高に迫る2368円(166円高)まで上げ、このところの回復相場で高値に進んでいる。前取引日に発表した3月決算は経常利益と純利益が減益だったが今期予想は大幅増益の見込みとし、配当方針の拡充、も発表。また、米中の関税交渉について、双方とも日本時間の12日早朝に「協議進展」との声明を出したと伝えられ、好感要因となっている。
12日朝、「米中貿易協議で『大きな進展』12日に声明、協議枠組み設置と中国」(ロイターニュース5月12日午前7:41)と伝えられた。半導体関連株や電子部品株、自動車、機械株、大手商社株などに買い安心感が広がっている。
太陽誘電は5月9日午後、3月決算とともに「利益配分に関する基本方針の変更」についても発表し、「このたび安定的な配当を実施する方針をより明確に示すため、株主資本配当率(DOE)3.5%を株主還元の指標として追加」するとした。今期・26年3月期の廉潔業績予想は営業利益を前期比53.0%増、親会社株主に帰属する当期純利益を3.4倍とした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)