リミックスポイントがストップ高、FIP転事業に本格参入、自社保有発電所で先行実証

■出力制御と市場価格低迷への解決策を提示

 リミックスポイント<3825>(東証スタンダード)は5月20日、80円高(19.00%高)の501円まで上げてストップ高している。同社は本日午後、新たにFIP転事業を開始し、その第一号案件として、自社が保有する熊本県宇城市の太陽光発電所をFIP制度への移行を前提に運用すると発表した。同発電所は968.5kWの出力を持ち、年間発電量は90万kWhを想定している。2025年夏に蓄電池設置工事を開始し、2026年初春の運転開始を目指す。

 このFIP転事業は、既設の太陽光発電所に蓄電池を増設し、FIT制度からFIP制度へ移行することで、売電収入の安定化と最大化を図るモデルである。FIP制度では市場価格に応じたプレミアムが加算されるため、蓄電池による充放電の調整を通じて収益向上が期待される。また、出力制御の影響を受ける時間帯に対する補填も可能であり、再エネ発電事業者にとって有効な対応策となる。

 同社は本事業の運用を通じてデータとノウハウを蓄積し、再エネ発電事業者への支援体制を強化する構えだ。まずは九州電力管内を対象とし、今後は順次対象エリアを拡大していく方針を示した。リミックスポイントは、再生可能エネルギーの普及と電力需給の安定に貢献し、SDGsと事業継続性の観点からレジリエンス事業を推進していく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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