
■5年間で80億ドル規模の新規事業創出へ、資産運用と保険で相乗効果
第一生命ホールディングス(DLHD)<8750>(東証プライム)と英国のM&G社は5月30日、生命保険と資産運用分野での戦略的パートナーシップを締結したと発表。DLHDはM&G社の発行済株式約15%(約1600億円)を取得し、欧州市場での優先的な資産運用パートナー関係を構築する。今後5年間でDLHDは少なくとも20億米ドル、M&G社は60億米ドルの新規ビジネス創出を見込む。
両社は相互の強みを活かし、欧州のプライベートマーケット拡大と日本・アジア市場進出を加速させる。DLHDはM&G社の保険商品をアジアで販売するほか、バルク年金買取事業の専門性強化に協力。M&G社はDLHDグループに資産運用サービスを提供し、共同商品開発も行う。DLHDはM&G社取締役会に1名を指名する権利を獲得する。
この提携は両社のグローバル戦略に沿ったもので、DLHDは欧州の橋頭堡を、M&G社はアジア進出の足掛かりを得る。170年の歴史を持つM&G社の資産運用ノウハウと、総資産67.5兆円のDLHDのネットワークを組み合わせ、シナジー効果を追求する方針だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)