巴工業の第2四半期は主力2事業とも好調に推移、売上高17.8%増加、営業利益は25.5%増加

(決算速報)

■10月通期の予想は売上高と純利益が2期連続最高となり、営業利益は5期連続最高の見込み

 巴工業<6309>(東証プライム)が6月12日の夕方に発表した第2四半期連結決算(中間期:2024年11月~25年4月・累計)は、遠心分離機などの「機械製造販売事業」、半導体製造用途向け材料などの「化学工業製品販売事業」ともに好調に推移し、売上高は前年同期比17.8%増の313億16百万円となり、営業利益は同25.5%増の37億11百万円、親会社株主に帰属する中間純利益は同20.0%増の25億65百万円となった。

 機械製造販売事業では、国内官需向けが好調だった上、国内民需向けと海外向け装置・工事の販売が伸長し、中間連結会計期間の売上高は同21.0%増加し88億37百万円だった。

 化学工業製品販売事業では、機能材料関連の半導体製造用途向け材料、電子材料関連の半導体組立用途向け材料、工業材料関連の建材・耐火物向けを主とした材料が伸び悩んだものの、鉱産関連の樹脂向け添加剤が大きく伸びた他、化成品関連材料等を中心に販売が伸長したことから、当中間連結会計期間の売上高は同16.6%増加し224億79百万円となった。

 25年10月通期の連結業績予想は、6月6日に売上高、各利益とも前回予想を上回る増額修正を発表し、売上高は592億円(前期比13.6%増)となる見込みに見直し、営業利益は53億円(同12.7%増)、経常利益は53億50百万円(同12.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は37億60百万円(同4.0%増)とした。これにより、25年10月期の業績は連結売上高が2期連続で過去最高となり、同営業利益、同経常利益は5期連続で、親会社に帰属する当期純利益も2期連続で最高益を更新する見込みになる。

 配当については、中間配当を1株につき73円(前年同期比10円の増配)とし、10月期末配当は同26円の予定(25年5月1日を効力発生日として1株につき3株の割合で株式分割を実施)とした。株式分割を考慮しない場合の年間配当は同151円(年間で前期比6円の増配)になる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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