カワセコンピュータ、福証への重複上場を申請、九州展開を見据え福岡市場に接点拡大

■個人投資家との対話促進を重視

 カワセコンピュータサプライ<7851>(東証スタンダード)は6月19日、福岡証券取引所本則市場への上場申請を行うことを取締役会で決議したと発表した。同社は現在、東京証券取引所スタンダード市場に上場しており、今回の申請は両市場における重複上場を目的としたものである。上場が承認された場合、既存の東京市場と併せて2市場での取引が可能となる。

 同社は、企業価値の向上とガバナンス体制の強化に加え、IR活動の拡充を推進してきた。福岡証券取引所への申請は、特に個人投資家との接点を広げることを狙ったものであり、事業の認知度向上と継続的な対話の機会を創出することを主な目的としている。福岡が同社の営業エリアに含まれることも決定理由の一つであり、今後の事業戦略において九州地域を重要視している点が背景にある。

 なお、今回の申請に対する福岡証券取引所の承認可否やその時期については現段階で不確定であり、申請が即ち上場を保証するものではないとした。仮に上場が承認された場合には、東京証券取引所スタンダード市場との重複上場となる見込みである。今後の進展は福証側の審査状況に委ねられることとなる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る