くすりの窓口は現在の顧客基盤4.4万施設を5年後に10万施設めざす、「ストック売上」は年平均23%増に

■30日、「事業計画および成長可能性に関する事項」を発表

 くすりの窓口<5592>(東証グロース)は6月30日の正午に「事業計画および成長可能性に関する事項」を発表し、2025年3月期に72.4億円(前期比213%増)だった「ストック売上」(月額利用料などの契約に基づいて一定程度継続的に得られることを見込んでいる売上)を2030年には200億円をめざすことなどを掲げた。

 株価は後場、一段と強意値動きとなり、13時過ぎに3370円(105円高)をつけ、取引時間中の上場来高値を4日連続更新している。

 前期・25年3月期は、連結売上高が111億99百万円(前期比28.4%増)となり、営業利益は19億53百万円(同42.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は20億34百万円(同2.3倍)と大幅な増収増益だった。補助金給付対象となった子会社モイネットシステムの電子処方箋管理サービス新機能が特需となって業績に大きく貢献した面があった。

 今期・26年3月期の連結業績予想は、売上高が123億円(前期比9.8%増)、営業利益は22億円(同12.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は22億40百万円(同10.1%増)を見込む。特需がなかった場合の25年3月期実績に対する26年3月期の連結業績予想の成長率は、売上高が前期比15%増、営業利益が同33%増になる。

 2030年3月期を目標とする中期計画では、「メディア事業」では、サービス・機能の充実により、契約店舗数の拡大とインターネット予約の認知向上で市場シェアを高める。「みんなのお薬箱事業」では、契約店舗数の拡大と高付加価値のサービスを追加し、シェアの拡大と収益性を高める。「基幹システム」では、システム連携などにより事業間のシナジーを最大化し、薬局、医療、介護のシェア拡大を図る。

 顧客基盤の拡大として、25年3月期末に4万4393施設だった調剤薬局、介護施設、医療機関の顧客基盤数の10万施設をめざし、25年3月期に72.4億円(前期比213%増)だった「ストック売上」を2030年には200億円、などをめざす。当期から目標達成までの年平均成長率は、ストック売上高が23%になり、連結営業利益は21%になる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国内唯一のブラシ式除雪車が北海道の主要空港で戦力化  加藤製作所<6390>(東証プライム)は1…
  2. ■日本発ロボ産業基盤づくりへ、住友重機・ルネサス・JAEが参画  一般社団法人京都ヒューマノイドア…
  3. ■2025年のパン屋倒産が急減、SNS発信とインバウンドが追い風  帝国データバンクは11月29日…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る