建設技術研究所、参画する自動運転プロジェクトが国土交通省の補助事業に採択

■堺市におけるモビリティ・イノベーションが始動

 建設技術研究所<9621>(東証プライム)が構成員として参画する「SMI都心ライン自動運転社会実装推進事業コンソーシアム」が、協働で国土交通省の各種補助事業に申請し、採択されたと発表。堺市において、2025年10月から2026年2月(予定)にかけて自動運転等の実証を実施する予定である。

■背景

 堺市では、堺都心部における便利かつ快適な移動環境の構築を目的に、堺駅と堺東駅を結ぶ大小路筋において、自動運転等の先進技術を活用する「SMI都心ライン(南海本線 堺駅~南海高野線 堺東駅)」の導入が進められている。

■採択状況を踏まえた実証実験内容

 SMI都心ラインの実現に向けて、自動走行、信号協調、遠隔監視、路車協調システム※および走行空間・バス停への正着などの自動運転に関する実証実験を以下のとおり実施する。

※路車協調システム:車両側と道路側が相互に情報を通信・共有することで、自動運転車両の安全かつ円滑な走行を支援する技術である。

●自動運転実証実験の概要
・走行ルート:堺駅前~堺東駅前(大小路筋)
・実施時期:2025年10月~2026年2月(予定)
・実験車両:BYD J6
・自動運転レベル:レベル2(運転士が同乗)

 実証実験の詳細については、決定次第あらためて公表する予定である。

■実証実験の実施体制

 同社は、「SMI都心ライン自動運転社会実装推進事業コンソーシアム」の構成員として、他の関係者と協働・連携し、実証実験の運営等を担う。

●「SMI都心ライン自動運転社会実装推進事業コンソーシアム」の構成員と役割

・堺市(代表):事業全体の企画、進捗管理、成果測定等
・南海バス株式会社:自動運転車両の運行
・先進モビリティ株式会社:自動運転車両の調達
・関西電力送配電株式会社:路車協調用センサ等の企画・設置
・株式会社パナソニックシステムネットワークス開発研究所:路車協調用センサ等の調整・制御
・株式会社建設技術研究所大阪本社:実証実験の運営等

■今後の取組

 2025年10月からの自動運転バスの実証走行に向けて関係機関と調整を進め、都市部における自動運転レベル4の実装に向けた取り組みを強化する。

■今後の取組

 堺市では、委託により3D都市モデルを活用した自動運転シミュレーションを実施し、その結果を車両システムにフィードバックする。

 同社が関与する自動運転実証実験と、堺市が委託により実施する3Dシミュレーションとを連携・融合させ、堺市における自動運転レベル4の実現を目指す。あわせて、深刻化するバス運転士不足や運行サービスの維持・向上といった全国的課題の解決に資することを目指して取り組む。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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