
■歯根膜再生による世界初の次世代バイオインプラントなどに取り組む
C&R社(クリーク・アンド・リバー社)<4763>(東証プライム)は7月2日、次第に上げ幅を広げる相場となり、13時30分過ぎには1516円(56円高)まで上げて出直りを強めている。ライツマネジメント(知的財産の企画開発・流通)事業、エージェンシー(派遣・紹介)事業などを行い、2日は、十数%出資する器官再生技術などのバイオベンチャー企業・株式会社オーガンテック(東京都中央区)が大阪・関西万博に歯の再生技術をはじめとする先進的な再生医療の取り組みを出展すると同日午前に発表したことも株価材料のひとつになっているようだ。
オーガンテック社の2日発表によると、今開催中の『2025年大阪・関西万博』で、10月3日から7日に開催される体験型展示企画「未来航路-20XX年を目指す中小企業の挑戦の旅-」の出展企業の1社として採択された。会場では、歯の再生技術をはじめとする当社の先進的な再生医療の取り組みを通じて、未来の医療の可能性を体感できる予定。
オーガンテック社は、歯のインプラント治療で天然歯と同じように歯根膜を再生することで固定する世界初の次世代バイオインプラント(歯の喪失に対する器官再生治療)に取り組み、2025年春から特定臨床研究を開始している。また、脱毛症の治療や育毛剤開発に役立てることを目的として、毛をつくりだす器官である毛包の再生医療実用化に向けた研究開発にも挑戦している。2012年に成人の毛包幹細胞から人工的に作製した毛包器官原基から、完全に機能的な毛包を器官再生できることを、世界で初めて実証した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)