ロームと村田製作所、業界初のEV共同輸送を開始、温室効果ガス削減と輸送効率向上を両立

■210km走行で国内最長クラス、関西エリアで運行開始

 ローム<6963>(東証プライム)は7月17日、村田製作所<6981>(東証プライム)と連携し、NIPPON EXPRESSホールディングス<9147>(東証プライム)傘下の日本通運のEVトラックを活用した共同輸送の開始を発表した。電子部品業界では初の取り組みであり、温室効果ガス排出量の削減と輸送コスト抑制を目的とする。出発式は同日、村田製作所の大阪ロジスティクスセンターで実施された。今回の輸送ルートは京都と大阪を往復する約210kmで、国内EVトラック輸送としては最長クラスとなる。

 温暖化対策としてのEVトラック導入は環境負荷軽減に寄与するが、車両価格の高さが普及の障壁となっている。ロームは以前からグリーン物流の推進に取り組んでおり、村田製作所の呼びかけにより共同輸送のスキーム構築が実現した。3社は協議を重ね、積載効率の向上と省エネルギーを図り、ドライバー不足などの課題解決にもつなげる。

 同共同輸送では、ロームと村田製作所の京都物流拠点、大阪のロジスティクスセンター、関西国際空港を結ぶルートをEVトラックが走行する。今後は輸送エリアの拡大も予定されており、村田製作所では輸出入品への導入も視野に入れる。ロームは「環境ビジョン2050」に基づき、半導体技術革新とともに環境経営を推進し、持続可能な社会の実現を目指す。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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