東京メトロ、2026年春から全線でタッチ決済による後払い乗車開始
- 2025/7/25 08:25
- IR企業情報

■Suicaに並ぶ新常識か、改札かざすだけでメトロ乗車可能に
東京地下鉄(東京メトロ)<9023>(東証プライム)は7月24日、クレジットカード等のタッチ決済による後払い乗車サービスを2026年春から東京メトロ全線で開始すると発表した。これにより、利用者は事前に乗車券を購入することなく、タッチ決済対応カードやスマートフォンを自動改札機にかざすだけで乗車が可能となる。同サービスは三井住友カードの交通機関向け決済ソリューション「stera transit」を活用する。
東京メトロでは、すでに2025年3月より、オンライン販売によるタッチ決済やQRコードを活用した24時間券の提供を開始しており、今回の新サービスはその取り組みをさらに拡充するものである。新サービスは事前のチャージや登録も不要で、訪日客やビジネス利用者など多様なニーズに対応する設計となっている。正式な開始日や詳細については、後日改めて発表される予定である。
また、タッチ決済・QR対応の自動改札機は段階的に設置が進んでおり、2025年6月時点で東京メトロ全180駅中104駅に導入済みである。全駅への設置完了を2025年度中に目指しており、利便性向上とキャッシュレス化の促進が期待される。今後も交通系ICカードを軸としつつ、多様な手段による利便性向上を図る方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)