TOPPANホールディングスとMDアンダーソンが戦略的提携、がん治療評価のための3D細胞培養技術を共同開発へ

■3D細胞培養で治療前評価を実現、不要治療の回避と最適選択を後押し

 TOPPANホールディングス<7911>(東証プライム)は7月30日、テキサス大学MDアンダーソンがんセンターと、がん個別化医療の進歩に向けた3D細胞培養技術の共同開発に関する戦略的提携の締結を発表した。同提携は2025年7月1日に締結し、患者由来サンプルを用いたオルガノイド評価手法の臨床応用に焦点を当てる。米国病理医協会(CAP)および臨床検査室改善修正法(CLIA)の認証取得を目標に、複数がん種での有用性を検証する臨床検証研究も共同で実施する方針だ。

 TOPPANホールディングスの独自3D細胞培養技術「invivoid」は、生検などから迅速にオルガノイドモデルを確立できる点が特徴だ。臨床的に妥当性が示されれば、研究室段階で多様な治療法を事前評価し、個々の患者に適した治療選択を後押しし得る。治療効果の向上に加え、効果が見込み薄な治療の回避にも資する。MDアンダーソン病理検査医学部門の見解では、オルガノイドはヒトがんの三次元的複雑さをモデル化し、反応予測と次世代治療の発見・検証に橋渡しとなるという。同社ビジネスイノベーションセンターは、共同研究を通じ患者ケアへの実装を見据える。

 同共同研究は、両者が2023年7月から個別の共同研究契約のもとで進めてきた臨床検体を用いた基礎研究成果に基づく。まずオルガノイドを用いた有効性評価手法のCAP/CLIA認証取得を目指し、その後、評価結果と実臨床の一致度を検証する観察臨床研究を計画する。初期検証が奏功した場合、治療方針決定の指針として活用する前向き臨床研究への展開も視野に入れる。資金面では、TOPPANホールディングスが5年間で約1,000万US$を拠出し同提携を推進する。なお「invivoid」は大阪大学との共同研究(2017年4月開始)に端を発し、創薬・再生医療・培養食料など幅広い応用が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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