奥村組、発電と防災を両立する「太陽電池防災シート」実証試験開始

■ペロブスカイトなどを盛土斜面に設置、発電性能と遮水効果を検証

 奥村組<1833>(東証プライム)は12月17日、岩手大学と共同で、発電機能と遮水機能を併せ持つ「太陽電池防災シート」の実証試験を開始したと発表した。茨城県つくば市の奥村組技術研究所に試験用の盛土斜面を造成し、次世代太陽電池を貼り付けた遮水シートを設置して、発電性能と斜面防災効果を検証する。

 背景には、太陽光発電の普及に伴う設置用地不足と、年間約1200件に上る斜面災害の多発がある。降雨による地盤強度低下が主因とされる一方、雨水の浸透を防ぐ工法は十分に普及していない。同社は、再生可能エネルギー創出と防災・減災を同時に実現する手法として、太陽電池防災シートの開発を進めてきた。

 試験では、ペロブスカイト太陽電池とローラブル太陽電池を貼り付けた遮水シートを用い、発電効率や施工方法、耐久性、防災性を検証する。今後は斜面以外の傾斜地や未利用スペースへの展開も視野に、防災インフラの強靭化とカーボンニュートラルの両立を目指す。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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