DeNA、従業員と組織のAI活用レベルを可視化する新指標「DARS」開始

■個人と組織のAI活用レベルを5段階で測定、半期ごとに評価

 ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>(東証プライム)は8月6日、全社のAI活用スキルを評価する新たな指標「DeNA AI Readiness Score(DARS)」を8月末から導入すると発表した。同社は、2025年2月のイベントで「AIオールイン」宣言を行い、生産性向上、既存事業の強化、新規事業創出を柱としたAI活用を推進してきた。DARS導入により、従業員と組織のAI活用状況を可視化し、AIネイティブな組織体制の構築を図る。

 DARSは、個人レベルと組織レベルの2軸で構成されており、いずれもレベル1から5までの段階評価がなされる。個人評価はエンジニアと非開発職に分かれ、AI活用スキルの習熟度に応じた基準が設定されている。一方、組織評価では、AIの試行段階から、戦略的なAI実装に至るまでの成熟度を段階的に評価する。これらの評価は半期ごとに実施され、人事評価には直接結びつけず、等級制度における推奨要素として活用される。

 同社は、全社的なAI活用スキルの底上げを進めており、eラーニングや社内勉強会を通じた教育体制の強化を進行中である。2025年度末までに、協業などの例外を除く全組織がDARSの組織レベル2以上に到達することを目標に掲げる。中長期的には、エンジニアによるLLMOpsやAIエージェント活用の深化、非エンジニアによる定型業務の改善や課題解決力の強化を通じ、AIネイティブな組織への変革をさらに推進する構えである。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る