【どう見るこの株】アウトルックコンサルティング、1Q決算発表を先取りして初配当の権利取りが交錯

どう見るこの株

 アウトルックコンサルティング<5596>(東証グロース)は、前日6日に10円安の1280円と3営業日ぶりに反落して引けた。ただ取引時間中に下ヒゲを伸ばしてつけた1260円からは小戻して引けており、25日移動平均線を出没する三角保ち合いに煮詰まり感も強めた。同社株は、今年8月13日に今2026年3月期第1四半期(2025年4月~6月期、1Q)決算の発表を予定しており、この決算発表時に今3月期通期業績の2ケタ増収増益予想を再確認できるとして、初配当を予定している今期の年間配当30円の権利を取る買い物も交錯した。テクニカル的にも、2023年12月の新規株式公開(IPO)時につけた上場来高値1666円から2024年8月の上場来安値930円までの調整幅の半値戻しを達成しており、相場格言の「半値戻しは全値戻し」期待を高めている。

■ベースビジネスの顧客企業の積み上げを加速させ資本業務提携効果も

 同社の今2026年3月期業績は、売り上げ20億円(前期比20.9%増)、営業利益5億5000万円(同15.8%増)、経常利益5億8000万円(同16.2%増)、純利益4億200万円(同6.8%増)と増収増益転換が予想されている。経営管理プラットフォーム「Sactona」の年間利用料を計上するベースビジネスでは、前期に新規契約社数が23社と前々期の21社から増加したが、今期はこの顧客企業数の積み上げを加速させ、「Sactona」の初期導入時及び拡張展開時の開発・導入・提案サービスのコンサルティングビジネスでは、前期にコンサルティング人員を46名増員し販売導入パートナーが15社拡大した効果やセミナー開催回数の積極化、さらに昨年11月のマネーフォワード<3994>(東証プライム)グループのマネーフォワードクラウド管理コンサルティング(東京都港区)との資本業務提携による事業ネットワークの拡大なども寄与する。13日発表の今期1Q決算でこの業績推移を確認することになる。

 今期配当は、IPO以来初めて実施し連結配当性向で30.2%となる年間30円を予定している。株式還元策では、このほか同社は自己株式取得も推進中で、取得株式数を45万株(発行済み株式総数の12.6%)、取得総額5億5000万円を予定し、このうち立会外買付取引(買付価格1050円)で43万株、4億3228万円を取得済みである。

■最高値調整幅の半値戻しを達成し相場格言通りに「全値戻し」へ再発進

 株価は、昨年11月のマネーフォワードクラウド管理コンサルティングとの資本業務提携に伴う株式公開買い付け(TOB、TOB価格1656円)を歓迎してストップ高を交えて1510円まで5割高し、今年2月の前期業績の下方修正と自己株式取得の好悪半ばする発表では、自己株式取得が評価されて1188円と買われた。その後は、今年4月のトランプ関税による世界同時株安時には年初来安値946円へ調整し、売られ過ぎ修正に今期業績の増収増益転換・初配当予想が続いて上昇トレンド転換した25日移動平均線に下値をサポートされながら年初来高値1395円へ上値を伸ばしスピード調整中である。PERは11.3倍、配当利回りは2.65%であり、テクニカル的にも上場来高値から上場来安値への調整幅の半値戻しを達成しており、相場格言の「半値戻しは全値戻し」へ再発進しよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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