アイフリークモバイルは後場一段と値動き強める、第1四半期決算を発表、新体制での展開に期待強い

(決算速報)

■コンテンツ事業は法人受注順調、DX事業はより機動的な体制で高単価案件に注力

 アイフリークモバイル<3845>(東証スタンダード)は8月4日、13時に第1四半期(2025年4~6月)決算を発表し、今3月期の予想を全体に据え置いた。売上高は18億16百万円(前期比9.4%減)、営業利益は60百万円の損失などの予想を継続。株価は後場一段強い値動きとなり、146円(10円高)まで上げる場面を見せて約3週間前につけた2023年以来の高値147円に迫っている。

 同社は、25年6月に開催された定時株主総会での決議により新たな経営体制へ移行し、これまで培ってきた強みを活かしつつ、日々変化する市場環境へのさらなる対応力強化を図っている。第1四半期(2025年4~6月)決算は、売上高が4億91百万円(25年3月期・第3四半期より非連結での業績を開示しているため増減比較なし)となり、営業利益は7百万円、四半期純利益も7百万円だった。

 コンテンツ事業では、経営資源を成長分野へ集中させる戦略的判断のもと、絵本アプリ「森のえほん館」のサービス終了を決定した。一方で、既存アプリにおける収益性の向上を目的として、ユーザー体験への影響を慎重に見極めながら、これまで広告を控えていたアプリにも段階的に広告を導入するなど、収益化の取り組みを強化した。絵本制作やAI絵本など、法人からのコンテンツ制作受注は順調に推移している。25年6月には、子ども向けYouTubeチャンネル「Popo Kids(ポポキッズ)」のチャンネル登録者数が13万人を突破した。

 DX事業では、25年4月より組織の一本化を実施し、より機動的な事業推進体制を構築した。この新体制のもと、生成AI・データサイエンス・クラウドなどの専門領域に特化した人材を育成しながら、商流の見直しを進め、高単価案件の獲得を目指してきた。これらの取り組みにより、高度な専門知識を有するAIエンジニアがチームとしてプロジェクトに参画し、その実績が評価され、さらなる増員へとつながる好循環が生まれているとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■2025年のパン屋倒産が急減、SNS発信とインバウンドが追い風  帝国データバンクは11月29日…
  2. ■「働いて働いて──」が年間大賞!多様な社会現象を映すトップテン発表  自由国民社は12月1日、年…
  3. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る