伊藤忠エネクス、日本通運の万博輸送車両へリニューアブルディーゼル供給開始

■2025年大阪・関西万博の物流車両で次世代バイオ燃料活用

 伊藤忠エネクス<8133>(東証プライム)は8月25日、NIPPON EXPRESSホールディングス<9147>(東証プライム)傘下の日本通運が2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の輸送業務に使用するトラックに対し、リニューアブルディーゼル(RD)の供給を開始したと発表した。日本通運は万博の推奨物流事業者および場内貨物取扱指定事業者として、会場内外での物資運搬を担う。今回の導入により、輸送部門からのCO2排出削減と持続可能な万博運営への貢献が期待されている。

 伊藤忠エネクスは経営理念のもと、社会やくらしのパートナーとしてエネルギーとサービスを提供し、持続可能な社会の発展を目指している。同社はサステナビリティ方針として「事業を通じたカーボンニュートラル社会への貢献」を掲げ、RDの流通拡大を進めてきた。RDは廃油や非食用油を原料とする次世代バイオ燃料であり、既存の設備や車両で使用可能で、LCAベースでCO2排出量を軽油比最大90%削減できるのが特徴である。

 日本通運はNX商事と連携し、万博における物流車両にRDを導入した。導入期間は2025年6月から10月までで、大阪万博会場と大阪市内を主な走行区間とする。この取り組みにより、約3.2t-CO2の削減効果が見込まれ、環境負荷低減とともに脱炭素社会の実現に寄与するとしている。伊藤忠エネクスと日本通運は、今回の事例を通じて世界に向け脱炭素の取り組みを発信し、万博の理念であるサステナブルな社会像の具現化に貢献するとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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