やまびこ、アラブ首長国連邦に販売会社を設立、2030年売上高2500億円目標に向け海外展開を加速

■高温環境下で評価高い製品、現地物流強化で販売拡大狙う

 やまびこ<6250>(東証プライム)は8月26日、中近東市場での販売体制強化と市場開拓を目的に、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイに販売会社「Yamabiko Middle East FZE」を設立すると発表した。新会社はジェベルアリ・フリーゾーンに拠点を置き、資本金は約5,000万円で、同社が100%出資する完全子会社となる。代表には同社執行役員の山之口善樹氏が就任し、2025年第4四半期に設立、2026年第1四半期に事業開始を予定している。

 同社は2030年に連結売上高2,500億円達成を掲げ、アジアや中近東を中心に海外市場の拡大を成長戦略の柱としている。中近東地域では小型屋外作業機械(OPE)の需要が拡大しており、同社製品は高温環境下でも安定した性能を発揮する点で高い評価を得ている。今後は高付加価値製品の販売を通じて収益性向上を図るとともに、物流拠点の確保によるリードタイム短縮で代理店の在庫・資金負担を軽減し、販売拡大を加速させる方針である。

 新会社は小型屋外作業機械や一般産業用機械の販売を担い、製品・部品を日本本社から供給される形で展開する。人員面では同社従業員の出向を予定し、経営体制をグループ一体で構築する。2025年12月期業績への影響は軽微と見込まれており、2026年12月期以降の業績への寄与については精査を進めるとしている。今回の進出により、同社は成長が見込まれる中近東市場での地盤を固め、長期的な収益基盤強化を目指す。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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