セレンディップ・ホールディングス、「力触覚制御」搭載ロボットのレンタル開始、中小製造業向け新ソリューション

■高額な初期投資不要、レンタル料のみで導入効果を検証

 セレンディップ・ホールディングス<7318>(東証グロース)は9月1日、子会社のセレンディップ・ロボクロスがモーションリブと協業し、同社が開発した「力触覚制御」技術搭載の協働ロボット向けユニット「URH」とロボクロスのレンタルサービスを組み合わせた新たなレンタルパッケージの提供を開始したと発表した。本サービスは最短1か月から月額制で利用でき、初期投資はレンタル料のみで済むため、中堅・中小製造業における自動化導入のハードルを大幅に下げる狙いがある。神奈川および名古屋拠点での実機確認や操作体験、導入相談にも対応する。

 背景には、中堅・中小製造業における深刻な人手不足や熟練技術者の高齢化がある。特に研磨やバリ取り、精密組立、検査など、微妙な力加減を要する工程は従来の位置制御主体のロボットでは対応が難しかった。ロボット導入には高額な初期投資が必要とされることも障壁となっていた。このため、導入効果を事前に検証できるレンタルサービスへのニーズが高まっている。同サービスでは、実機によるPoC(概念実証)を低コストで実施でき、効果を定量的に把握することが可能となる。

 「技能伝承トライアルレンタルパッケージ」では、URHの「力触覚制御」技術を用い、従来困難だった作業の自動化が可能になる。これにより、均一な加工品質、部品破損リスクの低減、定量的な検査データ取得などの効果が期待される。セレンディップ・ロボクロスはこのサービスを通じて、自動化困難領域の生産性向上を促進し、中堅・中小製造業の競争力強化に貢献するとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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