サン電子、総務省採択の偽・誤情報対策事業に参画、「多元統合型検出技術」研究開発を推進

■偽・誤情報拡散抑制へ、精度・即時性・説明可能性を備えた技術確立

 サン電子<6736>(東証スタンダード)は9月1日、総務省が公募した令和7年度「インターネット上の偽・誤情報等への対策技術の開発・実証事業」において、「多元統合型偽・誤情報検出技術の研究開発と実証事業」が採択されたと発表した。同事業は社会的課題となる偽・誤情報の拡散抑制を目的に、複数の判定結果を統合するアルゴリズムの高度化や客観的な検証基盤の整備を進めるものである。将来的には実運用環境での実証を通じ、精度や即時性、説明可能性を備えた技術の確立を目指す。

 同社はサイバーコマンド株式会社や株式会社ザナリクスと連携し、産学官の枠組みを活用して研究開発を推進する。サイバーコマンドはセキュリティ人材育成やリスク評価、先端技術を融合したソリューション提供を手掛けており、ザナリクスは神戸大学発ベンチャーとして研究成果を社会実装に結び付ける活動を展開している。それぞれの強みを結集することで、より信頼性の高い情報環境の構築を目指す。

 同取り組みにより、偽・誤情報対策技術の社会実装が加速し、安心して情報にアクセスできる社会インフラの整備が期待される。総務省の支援の下で進められる今回の実証事業は、国民生活に直結する情報信頼性の確保に貢献し、国内外で高まる情報セキュリティ需要にも対応する意義を持つ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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