コンヴァノ、株主優待制度を新設、ビットコインとFASTNAIL割引券を贈呈

ビジネス 万年筆 メモ

■株主還元とデジタルリテラシー向上を目的に導入

 コンヴァノ<6574>(東証グロース)は9月19日11時30分、株主優待制度を新設すると発表した。対象は毎年9月末日と3月末日時点で1,000株以上を保有する個人株主で、初年度となる2026年3月期は特例的に11月末日と3月末日を基準日とする。法人株主は対象外となる。優待内容は保有株数に応じ、ビットコイン(BTC)とグループが展開するネイルサロン「FASTNAIL」の優待割引券を贈呈する仕組みであり、1,000株以上で1,000円相当のBTCと2,000円分の割引券が提供され、5,000株以上では最大で1万円相当のBTCと2万円分の割引券が贈られる。

 新制度導入の背景には、デジタル資産分野への理解促進と株主還元の強化がある。ビットコインを優待対象に加えることで、価格変動や取引手続を実際に体験できるよう設計されており、株主に金融リテラシーを高める機会を提供する狙いがある。還元効果については従来型の金券優待と同様に経済的利益として評価される一方、体験型要素を通じて株主基盤全体で暗号資産の仕組みやリスクを共有できることを重視している。また、暗号資産に関心の薄い株主に対しても、実用的なFASTNAILの割引券を併せて提供することで幅広い層に利便性を確保し、日常的な利用を通じた即時的な価値提供とブランド認知向上を図る。

 今後の詳細は決定次第公表されるが、申込方法やBTCの送付手続など具体的な実施方法は順次案内される予定である。優待の実施にあたっては、非現金資産の分配に伴う株主優待負債を公正価値で計上し、贈呈時のビットコイン簿価との差額を損益に反映する可能性がある。影響額はビットコイン市場価格に依存するため変動リスクが存在する。同社は本制度を通じてデジタル・イノベーションの理解促進と株主還元姿勢の強化を両立させる考えである。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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