【株式市場】日経平均は311円安で2日続落、円高響くが配当落ち分の約300円安を考慮すれば底堅い

◆日経平均は4万5043円75銭(311円24銭安)、TOPIXは3131.57ポイント(55.45ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は23億4098万株

 9月29日(月)後場の東京株式市場は、円相場が高止まりのため様子見姿勢が漂い、日経平均は下げ幅300円台から400円台で一進一退を続けた。ただ、きょうは9月末日基準の配当落ち日に当たり、日経平均はほぼ300円安い値段が妥当値のため、400円安の場合は実質100円安。2日続落だが底堅かった。自動車株は一段ジリ安となったが、三菱重工<7011>(東証プライム)は配当落ち分を埋めて単純比較でも前日比プラス圏で推移し、アドバンテスト<6857>(東証プライム)やレーザーテック<6920>(東証プライム)も同じくプラス圏で推移した。大阪チタニウム<5726>(東証プライム)が一段高など非鉄株が活況高。きょうソニーグループ<6758>(東証プライム)から分離再上場となったソニーフィナンシャルグループ<8729>(東証プライム)は後場伸び悩んだが基準値(板中心値段)150円を上回って推移し好発進。

 千葉銀行<8331>(東証プライム)と千葉興業銀行<8337>(東証プライム)が前引けに経営統合を発表し、ともに後場は一時小高く始まったが大引けまで軟調。ホーブ<1382>(東証スタンダード)は上場維持基準の流通株式時価総額達成を意識する相場再燃とされ急反発。ネクストウェア<4814>(東証スタンダード)は前場ストップ高に達したまま大引けまでほとんど買い気配を続け、自律飛行ドローン発表を受けた急騰相場が再燃の見方。D&Mカンパニー<189A>(東証グロース)は8月締めの第1四半期業績への期待などで一段高。グラッドキューブ<9561>(東証グロース)はアリババクラウドとの提携など好感されてストップ高となり急反発。

 東証プライム市場の出来高概算は23億4098万株(前引けは9億9779万株)、売買代金は5兆1248億円(同2兆3234億円)。プライム上場1615銘柄のうち、値上がり銘柄数は146(前引けは150)銘柄、値下がり銘柄数は1416(同1408)銘柄。

 東証33業種別指数は前引けに続いて1業種(非鉄金属)のみ値上がりし、値下がり率の小さい業種は非鉄金属、機械、電気機器、精密機器、繊維製品、金属製品、鉱業、情報通信、電力ガス、ゴム製品、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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