東洋建設、海底ケーブル埋設技術の実証を実海域で実施

■実海域で施工データ取得、室内実験の妥当性を評価

 東洋建設<1890>(東証プライム)は9月29日、海底ケーブル埋設機の施工技術に関する実海域での実証実験を実施したと発表した。国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成を受け、洋上風力発電の低コスト施工技術開発の一環として行われたものである。今回の実験では、国内の既存ケーブル埋設機を用いて実際の海底地盤にケーブルを埋設し、得られた施工データをもとに、2023年から実施してきた室内実験による評価手法の妥当性を海域条件下で検証した。

 使用されたケーブル埋設機は関海事工業所が所有するもので、実験は海底での施工性や機器性能の評価を目的とした。これにより、施工方法の信頼性向上と再現性の確保に一定の成果が得られたという。東洋建設は今後も同様の実証を重ねることで、施工技術の高度化と海底インフラ整備の効率化を目指す方針を示している。

 また同社は、自航式ケーブル敷設船およびケーブル埋設機の建造・製作を2026年度の完成に向けて推進中である。洋上風力発電を成長分野と位置づけ、再生可能エネルギー事業の拡大とともに、2050年カーボンニュートラルの実現に向けた貢献を強調した。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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