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スズキ、鋳鉄ノロ取りロボット技術を草野産業にライセンス供与、鋳造現場の3K改善へ
- 2025/10/6 16:08
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■草野産業が特許技術を活用した設備を販売、安全と効率を両立
スズキ<7269>(東証プライム)は10月6日、鋳造工程で発生する不純物「ノロ」の除去を自動化するロボット技術に関し、草野産業とライセンス契約を締結したと発表した。草野産業はスズキが保有する特許技術の使用許諾を受け、この技術を搭載した設備「SMART(Suzuki Melting process All operation Robot Technology)」の販売を開始する。鋳鉄溶解時に発生するノロは作業者が高温炉近くで処理する必要があり危険性が高いが、同技術の導入により作業の自動化と安全性の向上を実現する。
スズキは2016年8月に大須賀工場で同技術を導入し、ノロ除去作業の完全自動化を達成した。この技術は高温作業に伴う3K(きつい・汚い・危険)環境の改善を図り、効率化と品質向上を同時に実現するものとして高く評価されている。スズキ独自の生産理念「小・少・軽・短・美」に基づき、作業負担の軽減と均質な品質維持を両立する仕組みを確立した。
今回のライセンス契約により、スズキは自社で培った安全・効率化技術を他社に展開する新たなフェーズに入る。草野産業はSMART設備を通じて鋳造現場への普及を進めることで、業界全体の安全性・生産性向上に寄与する構えだ。スズキは今後も自社課題の解決にとどまらず、開発技術の社会還元を通じて日本の製造業全体の発展に貢献していく方針を示している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)