JR九州、使用停止レールを再エネに活用、佐土原駅で国内初の太陽光発電実証

■国交省の補助金採択、再生エネ活用で駅構内の電力をグリーン化

 JR九州(九州旅客鉄道)<9142>(東証プライム)は10月8日、ウエストホールディングス(WEST)<1407>(東証スタンダード)と連携し、日豊本線佐土原駅構内の使用停止レールを活用した太陽光発電システムの運用を開始したと発表した。同システムはWESTが開発した「レールPV」と呼ばれる技術で、駅照明などの電力を再生可能エネルギーに転換する国内初の試みとなる。

 今回の実証実験は、使われなくなった鉄道施設に再エネ機能を付加することで新たな価値を創出することを目的とする。国土交通省の「令和6年度鉄道技術開発補助金(鉄道脱炭素施設等実装調査)」に採択されており、レール上への太陽光モジュールの設置状況や発電能力などの技術検証も実施される予定である。

 発電設備は佐土原駅1番線に設置され、出力は4.97kW、年間発電量は約6500kWhを見込む。これは年間5トンのCO2排出削減効果に相当する。JR九州とWESTは今後も鉄道インフラを活用した脱炭素社会の実現に向け、協力を進めていく方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る