【宇宙で広がる快眠革命】ニトリ、「Nウォーム」アイマスクを宇宙実証、JAXA「きぼう」で使用

■Nウォーム素材採用のアロマアイマスク、油井宇宙飛行士が体験

 ニトリホールディングス<9843>(東証プライム)傘下のニトリは10月14日、吸湿発熱素材「Nウォーム」を使用したアロマアイマスクが国際宇宙ステーション(ISS)に搭載されたと発表した。これは、JAXAの「きぼう」有償利用制度を通じて、日本実験棟で実際に使用されたもので、同社が宇宙関連プロジェクトに参画するのは初めて。株式会社IRiS Tokyo、三生医薬と共同開発した製品で、精油を閉じ込めた「香るカプセル」と「Nウォーム」により、宇宙と地上双方で快適な睡眠環境の実現を目指す。

 同アイマスクは「Think Space Life アクセラレータ・プログラム2021」を通じて開発され、宇宙飛行士の睡眠課題に対処する目的で構想された。2025年8月24日に打ち上げられ、同年9月17日には油井亀美也宇宙飛行士が「温かく感じますね」との感想とともに使用した様子が報告されている。精油の揮発性成分を安全に運用するための技術的検証を重ね、宇宙での香り提供として初の事例となった。

 「香るカプセル」はIRiS Tokyoが設計した天然精油ブレンドを、三生医薬が開発した密封カプセルに封入し、必要時に潰すことで森林浴を思わせる香りが広がる仕組み。「Nウォーム」の温もりと組み合わせることで、宇宙でも快適なリラクゼーション体験を提供する。同プロジェクトは、宇宙におけるQOL向上という新たな価値創出への挑戦であり、ニトリの生活快適化という理念を宇宙空間にも広げる取り組みとなっている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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