イトーキ、「2025年度グッドデザイン賞」で7件受賞、家具・空間・ブランドで高評価

■ブランド・家具・空間を横断したデザイン力で選出、審査員から高い完成度を評価

 イトーキ<7972>(東証プライム)は10月15日、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「2025年度グッドデザイン賞」において、製品4件、空間2件、ブランド1件の計7件で受賞したと発表した。今回の受賞は、同社が掲げるミッション「明日の『働く』を、デザインする。」を体現し、働く場や社会における多様な価値創出をデザイン面から実現している点が高く評価されたものである。受賞対象には、オフィス家具の新ブランド「NII(ニー)」をはじめ、コミュニケーションを促すモジュールソファ「BITMAP」や、4段階の高さを組み合わせた「Parlamento」、多用途ビッグテーブル「Centra」、さらに調剤薬局向け自動ピッキングシステム「DAP with MediMonitor」など、家具・空間・設備を横断した幅広い領域が含まれる。

 審査では、「創意創発するデザイン」を掲げた新ブランド「NII」が、働く環境に多様性と美しさをもたらすブランドビジョンとして高く評価された。ソファ「BITMAP」は、多方向でのコミュニケーションを促す構造と色彩の拡張性が注目を集めた。また「Parlamento」は、高さの異なるユニット構成が快適な対話空間を創出するとして高い評価を受け、「Centra」は安定感と自由さを両立させた造形で現代の多様なワークスタイルに対応する点が認められた。さらに、薬剤ピッキングシステム「DAP with MediMonitor」は、半自動化による効率性と人手不足対策を両立した実用性が評価され、薬剤師が患者と向き合う時間の創出にも寄与するデザインとして受賞した。

 空間デザイン分野では、イトーキの自社オフィス「ITOKI DESIGN HOUSE 11F」が、社員が落ち着いて働ける設計と来訪者を迎える柔軟な空間構成の両立で高評価を得た。また、同社が設計を手掛けた東洋エンジニアリング本社オフィス「Bay Tech Makuhari」は、企業理念「BLUE PLANeT」を体現する共創型空間として評価された。イトーキは、オフィス家具や空間デザインに加え、設備機器やワークスタイル支援など「Tech×Design」を軸に事業を展開しており、今回の複数受賞はそのデザイン力と社会的提案力の総合力を示すものとなった。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■昔ながらの味わいを現代風にアレンジ、全国スーパーなどで展開  第一屋製パン<2215>(東証スタ…
  2.  日清食品ホールディングス<2897>(東証プライム)傘下の日清食品は8月18日、「カップヌードル…
  3. ■世界が注目する学問を豊富な事例とイラストで紹介  学研ホールディングス<9470>(東証プライム…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…
  2. ■公明党離脱ショック一服、臨時国会控え市場は模索  またまた「TACO(トランプはいつも尻込みして…
  3. ■自民党人事でハト派ムード先行、逆張りで妙味狙う投資戦略も  今週の当コラムは、ハト派総裁とタカ派…
  4. ■総裁選関連株が再び脚光、政権交代期待が市場を刺激  今週の最注目銘柄は、さいか屋<8254>(東…
  5. ■金先物関連株、最高値更新で安全資産需要が強まる  日本取引所グループ<8697>は9月24日、今…
  6. ■石破首相辞任表明後も市場は急落回避、投資家の買い意欲継続  「一寸先」は、不確実で予測が難しい。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る