
■テキサス州ヒューストンで入居・操業許可証取得、年間1GW体制を確立
ABALANCE<3856>(東証スタンダード)は10月15日11時、連結子会社TOYO Co.,Ltd.が米国テキサス州ヒューストンに建設した太陽光パネル新工場で入居・操業許可証(Certificate of Occupancy)を取得し、本格的な量産を開始したと発表した。これにより、同社グループの太陽光パネルおよびセル生産はベトナム・エチオピア・米国の三極体制へと拡大する。
TOYOはすでにベトナムを主力拠点とし、エチオピア工場では2025年4月に生産を開始した経緯がある。米国工場では試作段階での評価が高く、今回の許可証取得を機に量産規模へ移行する。高効率太陽光パネルの生産能力は年間1GWを計画し、米国顧客向け販売を本格化させる。米国製品は税制優遇措置の対象となるため、同国の大規模太陽光発電事業者からの需要増が見込まれている。
TOYOの会長兼CEOであるJunsei Ryu氏(ABALANCE会長)は、「今回の許可証取得は米国製・米国向け戦略の大きな一歩であり、テキサス州での高品質パネル生産を通じて信頼性の高い供給体制を構築する」とコメントした。米国顧客からの受注は急増しており、同社の技術力と米国市場への長期的な事業コミットメントが評価された形だ。ABALANCEはグローバル供給網を強化し、再生可能エネルギーの需要拡大に応えていく方針である。
■株価はストップ高
本格的な量産報道を好感して、150円高(18.12%高)の978円(11時4分)とストップ高している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)