【葬儀費用の実態と納得度調査:鎌倉新書】見積もりとの差19.5万円でも7割が納得

■葬儀費用の透明性が満足度の鍵に、3人に1人が見積もり超えを経験

 鎌倉新書<6184>(東証プライム)は10月14日、葬儀相談依頼サイト「いい葬儀」において実施した「第1回 葬儀費用の実態と納得度調査(2025年)」の結果を発表した。調査では、最終的な葬儀費用の支払い額が当初の見積もり額より平均で19.5万円高く、約3人に1人が費用増を経験していることが判明した。一方で、7割以上の回答者が費用に「納得している」と答えており、単なる金額の増減よりも、サービスの質や説明の丁寧さが満足度に大きく影響している実態が浮き彫りとなった。

■費用の説明とサービス品質が評価左右、不満の要因は説明不足

 納得している理由では、「費用に対してサービスの質がよかった」が最多で38.3%に上り、「費用の説明が十分だった」「見積もり通りだった」と続いた。具体的には「期待以上の内容」「お値段以上の価値」「追加料金なしで安心できた」などの声が寄せられ、価格の透明性や対応の誠実さが満足感を高めている様子がうかがえる。葬儀という非日常の場面において、適切な案内と高品質なサービスが信頼を生む重要要素であることが裏付けられた。

 一方、納得していない理由としては、「想定していた費用と差があった(27.7%)」「費用の説明が不十分だった(25.5%)」「サービスの質に不満があった(17.0%)」が挙げられた。中には「広告と実際の費用がかけ離れていた」「質問しないと説明がなかった」「高額プランを一方的に提案された」といった不信感を伴う体験談も見られた。これらの声は、価格のギャップや説明不足が不満の根本原因となっていることを示している。

 同社は、今回の調査結果を踏まえ、納得できる葬儀のためには「値段以上の価値」と「価格の透明性」が重要であると結論づけた。サービス提供側には、事前見積もりの明確化と費用説明の徹底が求められており、単なる価格競争ではなく、丁寧な対応を通じた信頼構築が不可欠としている。同社は今後も継続的な実態調査を通じて、より多くのご遺族が安心して故人を見送れる環境づくりに取り組む考えを示している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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