日本創発グループ、紋郎美術工房と日本サンプルを子会社化、造形・食品模型で事業領域を拡大

■造形・美術・食品模型の専門技術を融合、付加価値の高いクリエイティブ体制を構築

 日本創発グループ<7814>(東証スタンダード)は10月29日、紋郎美術工房(奈良県大和郡山市)と、日本サンプル(愛知県名古屋市)の株式を取得し、両社を子会社化すると発表した。いずれも第三者割当増資を含む株式取得であり、紋郎美術工房は取得価額3億8300万円、日本サンプルは3億4300万円で、それぞれ100%子会社とした。両社は資本金が同社の10%以上に相当するため、特定子会社に該当する。

 紋郎美術工房は1970年創業の造形美術企業で、テーマパークや博覧会施設、商業施設のモニュメントや装飾物の設計・製作を手掛ける。高度な美術造形技術を有し、照明カバーやロボット外装など多様な分野で実績を持つ。一方、日本サンプルは1945年創業、食品サンプル製造を主力とする老舗で、特にチョコレートなど小型菓子の再現技術に強みを持つ。いずれも専門性の高い職人技術と立体造形力を備えており、創発グループの印刷・立体物・デジタル制作事業との親和性が高い。

 日本創発グループは「クリエイティブをサポートする企業集団」として、印刷・立体造形・ノベルティ・3Dプリンター造形など多面的なクリエイティブサービスを展開している。今回の2社買収により、立体造形分野のノウハウをグループの総合的ソリューションに組み込み、より付加価値の高い商品・サービスの提供体制を構築する方針である。両社の技術資産を活用することで、グループ内でのシナジー効果創出と企業価値向上を図る。なお、いずれの取引も2025年12月末の取得完了を予定し、同期業績への影響は軽微としている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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