【株式市場】日経平均、大幅続落で5万0212円、AI関連売られ一時大台割れ

■米株安と為替の円高進行受け先物売り、後場は押し目買いで下げ幅縮小

 11月5日、日経平均株価の大引けは1284円93銭安の5万212円27銭となり、大幅続落した。一時5万円を下回る場面もあったが、後場には下げ幅を縮小した。TOPIXも41.85ポイント安の3268.29ポイントと下落した。前日の米国市場で、AI関連やハイテク株に割高感から売りが広がった流れを引き継ぎ、東京市場でも半導体や成長株に売りが波及した。ドル安・円高の進行や先物主導の売りも重なり、相場全体の重荷となった。

 後場は押し目買いや短期的な反発狙いの買いが入り、下げ渋りの動きが見られた。東証プライム市場の売買代金は9兆0582億円、出来高は34億4287万株。値下がり銘柄は全体の70.9%を占め、値上がりは26.0%にとどまった。業種別では非鉄金属が下落率トップで、情報・通信業、電気機器、機械、輸送用機器も軟調。一方、その他製品、卸売業、建設業、陸運業、電力・ガス業などは買われた。

 個別銘柄では、ブレインパッド<3655>(東証プライム)、TOA<6809>(東証プライム)、ティラド<7236>(東証プライム)が値上がり率上位に入り、好材料や業績改善期待が追い風となった。一方で、ヒロセ電機<6806>(東証プライム)、ソシオネクスト<6526>(東証プライム)、日立建機<6305>(東証プライム)などが下落率上位となり、特にハイテクや設備投資関連株に売りが集中した。為替市場では午後4時時点で1ドル=153円67銭前後と前日比で小幅なドル高・円安水準となった。主要企業の4~9月期決算発表が進む中、業績内容に応じた銘柄選別の動きが一段と強まっている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■離職率低下と顧客満足向上を実証、省人化潮流に逆行する人材重視戦略  「丸亀製麺」主力のトリドール…
  2. ■ビーム整形と出力平準化技術を融合し大気揺らぎを克服  NTT<9432>(東証プライム)と三菱重…
  3. ■航続距離650キロを実現、日野が新型FCV大型トラック投入  日野自動車<7205>(東証プライ…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る