大戸屋ホールディングス、既存店売上22.8%増、客数・客単価とも改善し収益基盤強化

■全店売上40億円超、客数・客単価ともに2桁伸長

 大戸屋ホールディングス<2705>(東証スタンダード)は11月6日、2025年10月度の月次売上高および既存店動向について公表した。第43期下半期初月となる10月の全店売上高は40億8766万6千円で、前年同月比27.4%増と大幅な伸びを見せた。既存店売上高も22.8%増と堅調に推移し、既存店客数は10.1%増、客単価も11.5%増となり、客数・客単価の双方が業績を押し上げた。稼働店舗数は312店舗(うちFC162店)で、店舗網の拡大も寄与している。

 併せて発表された第43期上半期(4月〜9月)の全店売上高は平均35億6606万円で、前年同期比18.2%増と高い伸びを維持した。既存店売上高も16.6%増、客数6.9%増、客単価9.0%増と安定した改善傾向が続いた。特に8月・9月は全店売上高が前年比20%超の増加を記録し、夏場の需要回復や新メニュー投入などが奏功したとみられる。店舗数は期中を通じて増加傾向にあり、9月末時点では311店舗(うちFC161店)となった。

 前年実績との比較では、前期第42期の既存店売上高伸び率が年間を通じて10~15%台だったのに対し、第43期はそれをさらに上回る水準で推移している。客数増に加え、客単価の上昇が継続している点も顕著で、外食市場における需要回復と価格戦略の両立が奏功していると見られる。下半期も10月の好調なスタートを背景に、通期業績の拡大が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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