I-ne、株主優待を最大2万円に拡大、デジタルギフト導入し初の配当も実施

株主優待

■デジタルギフト採用、楽天・Amazonなど選択肢拡大

 I-ne<4933>(東証プライム)は11月7日、株主優待制度の拡充と期末配当予想の修正(増配)を発表した。株主優待では、毎年12月31日時点の株主を対象に付与する特典を大幅に見直し、従来の自社サイト「&Habit」で使えるポイントから、楽天ポイントやAmazonギフトカード、QUOカードPayなどと交換できるデジタルギフトへ変更する。優待額も100株以上で2,000円相当から1万円分、500株以上で14,000円相当から2万円分へと大幅に引き上げ、2025年12月末の株主より適用する。

 同時に、2025年12月期期末配当予想を1株当たり13円50銭に引き上げると公表した。従来は無配予想だったが、株主還元を積極化する方針に基づき、年間配当(中間無配・期末13円50銭)を初めて実施する形となる。前期実績の年間13円から増配となる。利益成長と財務の安定性を踏まえ、内部留保と還元のバランスを取るとした。

 一方、同日発表した第3四半期決算では、売上高343億円(前年同期比9.8%増)と増収となったが、広告宣伝費や販管費の増加で営業利益は減少した。親会社株主に帰属する四半期純利益は11億円と29.8%減少したものの、財務基盤は自己資本比率49.5%に改善している。通期予想は据え置き、株主優待拡充と増配を通じて中長期的な株主層の拡大と株式保有促進を図る方針を示した。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る