【株式市場】日経平均905円安と3日ぶり大幅反落、AI・半導体売りで下げ幅一時4桁

■AI・半導体関連中心にハイテク株が軟調

 11月14日、日経平均株価の大引けは905円30銭安の5万376円53銭と3日ぶりに大幅反落し、TOPIXも21.91ポイント安の3359.81と5日ぶりに下落した。東証プライム市場の出来高は25億4462万株、売買代金は6兆6805億円と商いは膨らんだが、全体の58%の銘柄が値下がりし、38%が値上がりにとどまるなど、主力株を中心に広範囲で売りが優勢となった。

 前日の米国株式市場でNYダウが797ドル安と反落し、ハイテク株に売りが膨らんだ流れを受け、東京市場も寄り付きから軟調なスタートとなった。米国の早期利下げ観測が後退する中、高値警戒感の強かった人工知能(AI)や半導体関連株に利益確定売りが集中し、非鉄金属、電気機器、機械、情報・通信業などが下落。キオクシアホールディングス<285A>(東証プライム)のストップ安が投資家心理を冷やし、ソフトバンクグループ<9984>(東証プライム)も終値で2万円を割り込む6%超安となるなど、日経平均は一時下げ幅を4桁に広げ、安値圏で取引を終えた。

 一方、業種別では鉱業、繊維製品、不動産などが上昇するなど、物色はディフェンシブ・バリュー株や個別材料株に向かった。上期決算と併せて自己株取得および消却を発表した東レ<3402>(東証プライム)が後場に急騰したほか、ワイエイシイホールディングス<6298>(東証プライム)、GMOペイメントゲートウェイ<3769>(東証プライム)、伊藤忠食品<2692>(東証プライム)などが値上がり率上位に顔を出した。一方で、荏原<6361>(東証プライム)や古河電気工業<5801>(東証プライム)、楽天グループ<4755>(東証プライム)などが大きく売られ、市場全体としてはAI・半導体関連の調整色が強い一日となった。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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