ビューティガレージの第2四半期は店舗設計・その他周辺ソリューション事業が好調

■物販事業は為替差損あるがオンライン販売は大幅伸長

 ビューティガレージ<3180>(東マ)は7日、16年4月期第2四半期連結業績を発表した。本日の株価終値は、3円高の927円だった。通期の予想1株利益が50円54銭のため、予想PERは18倍台になり、市場平均と比較して割高感はないと言える。

 同社グループは、プロ向け美容商材ネット通販の最大手であり、ITとリアルを融合連携させ、美容商材の物販事業と開業・経営ソリューション事業を手掛ける。発表によると15年10月末時点でのアクティブユーザー(過去1年間に1回以上購入したユーザー)は82,355口座(前年同期比9,925口座増)に伸長し、売上高は前年同期比17.4%増の41億2600万円となり堅調に推移した。

 利益面では、販管費の圧縮に努力したことで営業利益は同0.1%増の1億7600万円となったが、為替差損の計上もあり、経常利益は同5.9%減の1億7200万円、四半期純利益は同4.5%減の1億800万円となった。

 セグメント別に見ると、物販事業は売上高が同14.0%増の31億66百万円、営業利益が同10.6%減の2億4百万円だった。円安に伴う原価率の上昇などで減益だったが、主力のオンライン経由の売上高は同約125%の伸長と好調に推移した。

 店舗設計事業は売上高が同35.4%増の8億11百万円、営業利益が75.0%増の43百万円だった。新規顧客開拓や大型案件の獲得が寄与した。その他周辺ソリューション事業は居抜き不動産仲介サービスなどが好調に推移して、売上高が同8.0%増の1億48百万円、営業利益が同81.6%の29百万円だった。

 同社の業績面での特色としては、美容サロンの新規開業が春先に集中する傾向があることなどから、第4四半期の構成比が高いという季節要因がある。今期通期の連結業績予想は期初予想を据え置き、売上高は前期比16.7%増の84億8800万円、営業利益は同24.3%増の4億6700万円、親会社に帰属する純利益は同21.2%増の3億100万円、1株利益は50円54銭。

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