高千穂交易、AIクラウド監視に新機能、AIカメラで獣害リスクを低減、熊など四足動物を即時通知

■市街地での熊出没増加を受け、安全確保へ即時アラートを実現

 高千穂交易<2676>(東証プライム)は11月21日、同社が販売を担うクラウド型統合セキュリティプラットフォーム「Verkada(ヴェルカダ)」が新機能「Animal Detection(動物検知)」の提供を開始したと発表した。市街地や住宅地で熊の目撃が相次ぐなか、AIカメラによる自動検知で獣害リスクを低減し、安心できる環境づくりを支援する機能として注目される。新機能は人物分析や車両検索、モーション検索に加え、四足歩行の動物を即座に検知し、ユーザーに通知する仕組みを備える。熊、犬、猫、猪、狸、狐などが対象で、接近やうろつき、仮想ライン通過といった動きを検知し、既存ユーザーは追加費用なく利用できる。

 通知はメール、テキストメッセージ、プッシュ通知などに対応し、現場から離れていてもカメラ映像を確認し迅速な対応が可能となる。工場や倉庫では危険動物の出没を警備員へ即時通知し、作業員や運転手の安全性向上に寄与するほか、衛生管理が必要な製造・保管エリアへの侵入経路特定にもつながる。商業施設では大型動物の侵入をリアルタイムで検知し、避難誘導や自動ドアの手動化による封鎖、自治体への通報まで対応を促す。さらに、小型害獣によるゴミ荒らしや商品の損傷対策にも活用できる。

 このほか、通学路や校舎周辺での危険動物監視、観光地やキャンプ場、登山道といったレジャー施設での迅速な注意喚起にも有効とされる。鉄道や高速道路など交通インフラ向けには、熊・鹿などの侵入検知と同時通知で衝突事故防止に役立つとして期待が高まる。VerkadaはAIクラウドカメラを中核に、入退室管理や環境センサー、来訪者管理などを一元化したセキュリティプラットフォームで、世界33,000社以上が採用している。今回の新機能追加は、幅広い分野の安全対策強化を後押しするものとなる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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