【どう見るこの株】エルテス、ミニゴールデンクロス示現で上昇トレンド転換へ、DX事業売却で成長加速期待

■3Q大幅続伸業績と早期事業売却検討開始を手掛かりに下値買いも交錯

 エルテス<3967>(東証グロース)は、前日19日に11円安の671円と反落して引けた。同社株は、昨年12月24日につけた直近安値603円から15%超の底上げ途上にあり、目先の利益を確定する売り物に押された。ただ今年1月13日に発表した今2026年2月期第3四半期(2025年3月~11月期、3Q)業績が大幅続伸して着地し、合わせて来期にはDX推進事業を売却して優位性・収益性の高いデジタルリスク事業に経営リソースを投下して成長戦略を推進するとしており、業績高成長を期待する買い物も下値に交錯した。テクニカル的にも、直近安値からの底上げで5日移動平均線が、25日移動平均線を上抜くミニ・ゴールデンクロス(GC)を示現して上昇トレンド転換を示唆しており、フォローの材料として意識されそうだ。

■情報セキュリティ意識の高まりで内部脅威検知サービスなどが好調推移

 同社の今期3Q業績は、売り上げ65億6700万円(前年同期比25.4%増)、営業利益9300万円(同85.8%増)、経常利益4300万円(同10.6%増)、純利益1200万円(前年同期は4100万円の赤字)と大幅続伸した。国内ITサービス分野では、サイバー攻撃や組織内部からの営業秘密情報を持ち出すケースなどが相次ぎ、企業の情報セキュリティ意識が高まっており、内部脅威検知サービスを中心とするデジタルリスク事業では売り上げが20億3448万円(同9.9%増)、セグメント利益が7億4887万円(同16.6%増)、AIセキュリティ事業も売り上げ17億1919万円(同43.0%増)、スマートシティ事業も売り上げ16億1285万円(同52.2%増)と伸びてセグメント利益がそれぞれ黒字転換し、DX推進事業の売り上げ12億9808万円(同8.0%増)、セグメント利益の損失2億8760万円をカバーした。

 このDX推進事業は、地方自治体向けで売り上げが第4四半期に集中し業績不安定要因にもなっていることから、同社は同事業のカーブアウト(事業売却)の検討を開始し、早ければ次期2027年2月期中にも実現する見込みである。足元の今期3Q業績も、DX推進事業を除外すると、営業利益が9300万円から3億5100万円に高まるだけに業績成長力はさらに強化される。なお今2月期通期業績は、期初予想を据え置き売り上げ82億円(前期比12.1%増)、営業利益3億8000万円(同4.07倍)、経常利益3億4000万円(同4.93倍)、純利益1億7000万円(前期は8億6000万円の赤字)と見込んでいる。

■ミニGC示現で上昇トレンド転換を示唆しまず昨年8月高値808円を目指す

 株価は、昨年4月のトランプ関税ショックにツレ安した昨年来安値489円から売られ過ぎ修正と期初に未定としていた今期純利益の黒字転換予想発表が加わって808円高値まで上値を伸ばし、その後の600円台央のもみ合いから資本業務提携による新株予約権発行が響いて603円安値まで調整した。ただこのファイナンスはデジタルリスク事業高成長のための資金調達との評価に変わり、リバウンド幅を拡大しミニGCを示現して上昇トレンド転換を示唆した。まず昨年8月高808円を目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター:株式投資情報編集長=浅妻昭治)

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