【株式市場】麻生発言などで円安強まり日経平均は続伸し一時370円高

株式

◆日経平均の大引けは1万6565円19銭(349円16銭高)、TOPIXは1334.90ポイント(28.24ポイント高)、出来高概算(東証1部)は23億7282万株

チャート4 10日後場の東京株式市場は、午前中の麻生財務相発言などを材料にした円安基調が一段と強まり、日経平均は14時にかけて上げ幅を広げて371円60銭高(1万6587円63銭)まで上げる場面があった。株価指数の先物には今週末13日のSQ(先物・オプションの清算値)にかけて1万7000円を奪回する期待もある様子で、日経平均は2日続伸となった。主な株価指数の中では、東証マザーズ指数が前場に続いて小安い。

 後場は、円安基調の強まりを好感して輸出比率8割の富士重工業<7270>(東1)が一段強い展開となり、正午に好決算を発表したエラン<6099>(東1)、13時に発表したクリナップ<7955>(東1)、14時に発表したビー・エム・エル<4694>(東1)などが一段高。昨日発表のクレスコ<4674>(東1)なども強調推移。リアルワールド<3691>(東マ)はポイントに利息をつけるサービス発表などが好感されて一段高となり、シンワアートオークション<2437>(JQS)は「パナマ文書」によって美術品への需要が増えるとの思惑が言われてストップ高。チエル<3933>(東マ)など教科書のデジタル化関連株も高い。

 東証1部の出来高概算は23億7282万株(前引けは11億1282万株)、売買代金は2兆4297億円(同1兆823億円)。1部上場1951銘柄のうち、値上がり銘柄数は1663(同1626)銘柄、値下がり銘柄数は240(同245)銘柄。

 また、東証33業種別指数は31業種(前引けも31業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、その他金融、保険、ガラス・土石、金属製品、ゴム製品、化学、精密機器、情報・通信、建設、などとなった。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■内蔵インヒールで自然な足長効果、フォーマルからビジネスまで対応  青山商事<8219>(東証プラ…
  2. ■デュアル周波数対応で通信の安定性を確保  世界的なDX進展を背景に京セラ<6971>(東証プライ…
  3. ■リアルタイム文字起こしと自動要約で議事録作成を効率化  シャープ<6753>(東証プライム)は2…
2025年3月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  

ピックアップ記事

  1. ■新年度相場の初動として注目される値上げ関連銘柄  4月予定の値上げは、原材料価格上昇や物流費増加…
  2. どう見るこの相場
    ■トランプ関税懸念も『総論弱気、各論強気』の市場展開  「トランプ・ディール(取引)」と「トランプ…
  3. ■名変更会社の局地戦相場の待ち伏せ買いも一考余地  今年4月1日以降、来年4月1日まで社名変更を予…
  4. ■あの銘柄が生まれ変わる!市場を揺るがす社名変更、次なる主役は?  「トランプ・トレード」が、「ト…
  5. ■年初から57銘柄が優待新設、40銘柄超が拡充・変更  株主優待制度は従来、配当増加や自社株買いと…
  6. ■『マッチポンプ』相場の処方箋、トヨタの優待新設に見る『安全投資』の行方  「まるでマッチポンプ」…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る