【業績でみる株価】ヨコレイの第2四半期は大幅増益、進捗率高く通期上振れの可能性大、株価は着実な上昇で1300~1500円目指す

 ヨコレイ<2874>(東1・100株)の2016年9月期・第2四半期(10~3月)は柱の冷蔵倉庫事業の売上及び利益好調で、とくに営業利益が前年同期比56.5%増益と好調だった。通期予想利益に対する進捗率が高く、通期上振れる可能性が濃い。株価は14年秋の764円からほぼ26週線に沿った着実な上昇相場だ。足元では4月に高値1122円をつけたあと1030~1050円でモミ合っている。今期利益の上振れを期待して中期1300~1500円を目指す相場だろう。

 『冷蔵倉庫事業』と、『食品販売事業』の2つを持つ。冷蔵倉庫事業では、「COOLネットワークのリーディングカンパニーを目指し、食品販売事業では「安定的な利益追求を基本としながらも、強みのある商材を全社的に展開する」ことを掲げている。第2四半期では、「冷蔵倉庫事業」の売上は前年同期に比べ6.0%伸長、同営業利益では28.5%の大幅増となった。前9月期から稼動した4つの物流センターのフル稼働寄与や、推進中の全国ネットワーク化において戦略的な広域営業を進展させた効果による。入庫取扱量、出庫取扱量とも好調で平均保管在庫量が約16.5万トン増加(10.2%)した。

 一方、「食品販売事業」の第2四半期は、売上が前年同期比0.2%減に対し同営業利益は2.5倍の大幅増益だった。連結子会社アライアンスシーフーズの海外事業が起動に乗ってきたことが大きい。

 16年9月期は売上前期比3.4%増の1600億円、営業利益29.1%増の50億円、純益23.1%増の31億円の見通し。営業利益50億円は初であり過去最高。EPSは59.9円、配当は年20円(中間10円)の見通し。第2四半期での営業利益進捗率は57.0%と目安の50%を上回っていることから通期上振れの可能性がある。

 株価は資産株としての雰囲気を持っている。1株純資産1208円が示す通り資産内容は優秀。PER、利回りはほぼマーケット平均並みだが、PBR0.85倍と割り負け。今期の利益上振れを予想すれば1300~1500円に評価されてよいだろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る