【注目銘柄】クイックは人材採用支援で業績拡大、今期連続最高益で2円増配の年27円配当

注目銘柄

 クイック<4318>(東1)は、ミニゴールデンクロスを示現。好業績予想で割安感のある銘柄として注目したい。

 同社グループは、「関わった人全てをハッピーに」の経営理念に基づき、人と企業を結ぶ人材採用支援を中核として、人材をテーマに社会に貢献すべく、リクルーティング事業(求人広告の企画・取り扱い、HRコンサルティング、教育研修等)、人材サービス事業(人材紹介、人材派遣等)、情報出版事業(地域情報誌出版等)、ネット関連事業(人事・労務の情報サイト「日本の人事部」の運営等)、海外事業を展開事業を展開している。

 雇用情勢については、少子化による人材の減少という構造要因に加え、企業収益は増益率が低下するものの、収益の水準は高水準を維持すると見られることから企業の採用意欲は引き続き強く、業績は堅調に推移している。

 今2017年3月期第2四半業績予想は、売上高が69億1500万円(前年同期比10.2%増)、営業利益が13億0600万円(同2.4%増)、経常利益が13億3800万円(同2.7%増)、純利益が8億9900万円(同4.7%増)を見込んでいる。

 通期業績予想は、売上高が136億円(前期比8.8%増)、営業利益が17億7000万円(同4.9%増)、経常利益が18億2000万円(同4.8%増)、純利益が12億3800万円(同5.8%増)と連続最高益更新を見込んでいる。配当予想は27円(第2四半期末14円、期末13円)で2円増配を予定している。

 株価は、1月4日の年初来高値1008円から2月12日につけた年初来安値602円まで調整を挟んで3月31日高値907円と上昇。6月16日安値708円と下げてモミ合っているが、ミニゴールデンクロスを示現し、出直りつつある。事業環境の変化と事業方針の変更に対応するため、昨年公表した中期計画を見直した新たな中計では、クイックグループとして「次世代の成長を目指す」ことを基本方針に掲げ、19年3月期営業利益23億2000万円を目指しており、毎期過去最高を更新する計画で成長が続くと予想する。今期予想PER11倍台と割安感があり、配当利回り3.4%と利回り妙味もソコソコある。上値抵抗線の26週移動平均線を突破するか注目したい。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る