相場は二つ 満ち潮相場か干き潮相場か=犬丸正寛の相場格言

■相場は二つ 満ち潮相場か干き潮相場か

 雄大な海と同じように世界経済を映す相場も雄大である。潮が寄せては返すように世界経済も浮沈を繰り返し相場もダイナミックに変動する。注意が必要なことは、目の前に大きい波が来たからといって、満ち潮、あるいは、干き潮にあらず、相場なら上げ相場・下げ相場にあらずということである。満ち潮、干き潮をどう見極めるか、海辺ならしばらく佇んでいれば掴めるが、日々の株価変動だけに目を奪われると基調・方向を見失う。

 幸い、相場には海図とでも言うべきチャーがある。とくに、年足・月足を眺めていれば満干の判断はつく。ただ、相場には、少々、厄介なモミ合い・横ばいがあるが、モミ合いを無視して相場を大別すれば満ち潮の上げ相場か、干き潮の下げ相場の2つである。上げ相場では、『押し目買い』、下げ相場では、『戻り売り』が基本的な投資姿勢であることをしっかり自分に言い聞かせ大事な資産を護り、殖やしていきたい。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)

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