【注目銘柄】アバントは大幅増益を好感して年初来高値を更新

注目銘柄

■上値を試す展開

 ソフト開発のアバント<3836>(JQ)は7日、161円高の1606円まで上げて急反発し、年初来高値を更新した。4日発表した17年6月期第1四半期(7~9月)連結業績は大幅増益だった。そして株式2分割も発表した。株価は上値を試す展開だろう。

■17年6月期第1四半期大幅増益、株式2分割も発表

 17年6月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比4.5%増の22億72百万円、営業利益が同42.2%増の2億80百万円、経常利益が同42.6%増の2億80百万円、純利益が同40.4%増の1億83百万円だった。連結経営・経営に関する分野でライセンス販売が堅調で、アウトソーシング・サービスやコンサルティング・サービスが順調に推移した。また海外展開や組織改革などの先行投資費用が後ズレしたことも利益押し上げ要因だった。

 通期連結業績予想は据え置いて、売上高が前期比4.5%増の100億50百万円、営業利益が同7.7%減の10億25百万円、経常利益が同7.9%減の10億25百万円、純利益が同2.4%減の6億45百万円としている。第1四半期の進捗率は売上高が22.6%、営業利益が27.3%、経常利益が27.3%、純利益が28.4%と順調である。前期まで受注損失引当金を計上していた不採算案件が16年8月に検収完了したことも考慮すれば、通期予想に増額余地がありそうだ。

 そして11月4日には株式分割も発表した。16年11月30日を基準日(効力発生日16年12月1日)として1株を2株に分割する。

 株価は10月下旬に動意づく形となり、7日は161円高の1606円まで上げて急反発し、年初来高値を更新した。目先的にはやや過熱感もあるが、週足チャートで見ると13週移動平均線と26週移動平均線が、いずれも上向きに転じて先高感を強めている。上値を試す展開だろう。

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