【注目銘柄】SCREENホールディングスは自律調整一巡して上値試す、半導体製造装置の受注拡大

注目銘柄

 SCREENホールディングス<7735>(東1)に注目したい。半導体・液晶製造装置の受注拡大で17年3月期大幅営業増益予想である。さらに再増額の可能性もありそうだ。株価は自律調整が一巡して上値を試す展開だろう。97年高値も射程圏だ。

 17年3月期連結業績予想(11月7日に増額修正)は、売上高が16年3月期比9.4%増の2840億円、営業利益が同23.1%増の290億円、経常利益が同20.8%増の280億円、純利益が同22.2%増の230億円としている。

 半導体・液晶製造装置の受注拡大が続いている。SE(セミコンダクターソリューション)事業の第2四半期(7~9月)の受注高は計画超の533億円となり、高水準だった第1四半期(4~6月)の491億円をさらに上回った。そして上期合計では過去最高の1024億円となった。

 半導体メーカーによる微細化投資および3D-NAND型フラッシュメモリへの積極投資は当面継続する見込みであり、受注環境は良好である。通期業績予想は再増額の可能性もありそうだ。

 なお11月17日には、固体高分子形燃料電池の電解質膜に、電極触媒を直接塗工・乾燥させることが可能な製造装置の開発・重点顧客への納入を発表している。燃料電池市場へのビジネス展開を加速させる方針だ。

 株価(16年10月1日付で5株を1株に併合)は11月1日高値7240円から利益確定売りで一旦反落したが自律調整の範囲だろう。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドである。信用好取組も支援材料であり、自律調整が一巡して上値を試す展開だろう。97年高値7450円も射程圏だ。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る