【注目銘柄】コーセーは目先的な売り一巡して上値試す、18年3月期2Q累計を増額修正して通期予想も増額の可能性

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 コーセー<4922>(東1)に注目したい。化粧品の大手である。18年3月期第2四半期累計予想を増額修正した。通期予想も増額の可能性が高いだろう。株価は増額修正を機に上場来高値圏から急反落したが、目先的な売りが一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年3月期2Q累計予想を増額修正、通期予想も増額の可能性

 10月23日に18年3月期第2四半期累計(4~9月)連結業績予想の増額修正を発表した。ハイプレステージブランドを中心として、国内販売が好調に推移している。さらに中国、韓国、米国タルト社も順調に推移している。

 売上高は106億円増額して前年同期比15.0%増の1446億円、営業利益は44億円増額して25.1%増の234億円、経常利益は47億円増額して35.8%増の239億円、純利益は45億円増額して50.9%増の152億円とした。

 通期の連結業績予想については第2四半期決算発表時に公表する予定としている。期初時点(4月28日公表)における予想は、売上高が17年3月期比5.7%増の2820億円、営業利益が6.0%増の415億円、経常利益が5.9%増の419億円、純利益が9.9%増の238億円としている。

 修正後の第2四半期累計の進捗率は売上高が51.3%、営業利益が56.4%、経常利益が57.0%、純利益が63.9%となる。通期予想も増額の可能性が高いだろう。

■株価は目先的な売り一巡して上値試す

 株価は10月23日に上場来高値1万5040円まで上昇した。第2四半期累計予想増額修正を機に材料出尽くしで10月24日は急反落したが、10月25日には早くも切り返す動きだ。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。目先的な売りが一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

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