【どう見るこの相場】米国株安を警戒して調整色

どう見るこの相場

 今週2月5日~9日の株式市場は、米国株安を警戒して調整色を強めそうだ。また企業の10~12月期決算発表で個別物色中心だが、事前に業績上振れ期待のハードルを高めているため、初動反応として波乱の展開に警戒が必要となる。

■米国株調整局面入りを警戒して日本株も調整色強める可能性

 前週(1月29日~2月2日)の日経平均株価は、1月30日が337円安、31日が193円安、2月1日が387円高、2日が211円安と高値圏でやや波乱の展開となり、結果的に週間ベースで357円安となった。為替が1ドル=108円台までドル安・円高方向に傾いたことも警戒感に繋がり、2週続落で調整色を強める形となった。

 今週(2月5日~9日)の日経平均株価は、米1月雇用統計の強い結果を受けて前週末2日の米国株が大幅下落した影響で、軟調なスタートとなりそうだ。

 前週のトランプ米大統領の一般教書演説、米FOMC、米1月雇用統計といった重要イベントを通過し、米10年債利回りの急上昇で為替も1ドル=110円台までドル高・円安方向に傾いたが、米国株の調整局面入りを警戒し、日本株も警戒感で一段と調整色を強めそうだ。

■10~12月期決算で上振れ銘柄に個別物色、事前のハードル高く波乱警戒

 また国内企業の10~12月期決算発表は早くも後半戦を迎える。業績上振れ銘柄に対する個別物色の動きを一段と強めそうだ。ただし事前に業績上振れ期待のハードルを高めているため、初動反応として波乱の展開に警戒が必要となる。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

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