翻訳センターの18年3月期決算は、増収2ケタ増益で最高益更新で着地

■好業績であったことから、年間配当58円と3円増配を実施

 日本最大規模の言語サービス会社である翻訳センター<2483>(JQS)の18年3月期決算は、増収2ケタ増益で最高益更新で着地した。好業績であったことから、58円と3円増配となった。

 主役の翻訳事業は専門性の高い産業翻訳に特化している。グループ全体で約6300名の登録者を確保し、対応可能言語は約75言語と国内最大規模である。また取引社数は約4700社、年間受注件数は約5万9000件に達している。翻訳サービスの需要は、企業のグローバル展開も背景として知的財産権関連、新薬開発関連、新製品開発関連、海外展開関連、IR・ディスクロージャー関連を中心に拡大基調。

 そのような状況の中での、18年3月期連結業績は、売上高106億18百万円(前年同期比3.9%増)、営業利益8億02百万円(同15.0%増)、経常利益8億12百万円(同16.1%増)、純利益5億66百万円(同27.5%増)であった。


 事業別の売上高は、翻訳事業75億93百万円(同7.9%増)、派遣事業11億27百万円(同25.1%増)、通訳事業9億33百万円(同19.2%増)、語学教育事業1億97百万円(同6.0%減)、コンベンション事業4億96百万円(同55.1%減)、その他2億69百万円(同48.9%増)となっている。

 19年3月期連結業績予想は、売上高120億円(前期比13.0%増)、営業利益9億円(同12.2%増)、経常利益9億円(同10.8%増)、純利益6億円(同5.8%増)と最高益更新を見込む。

 配当については、35円を予想している。但し、18年4月1日付で1対2の株式分割を行っている。もし、分割していなかったとすると70円となるので、前期は58円であるので、実質22円の増配となる。

 なお、11日に、2019年3月期から2021年3月期までの3カ年における中期経営計画を発表した。

 経営ビジョン「すべての企業を世界につなぐ言葉のコンシェルジュ」は継続し、日本を代表する言語サービスのコンサルティング企業を目指し、最新のテクノ ロジーを活用したソリューションビジネスへの転換を図り、翻訳事業の高付加価値化を実現し、顧客ニーズの多様化・高度化に対応した課題解決型の高付加価値企業となることを目指すとしている。

 業績目標として、2021年3月期連結業績予想は売上高136億円、営業利益13億円、純利益8億50百万円を挙げている。

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