ケアネットがストップ高、サンバイオと再生細胞薬に関して資本提携

株式市場 銘柄

■両社など5社で再生細胞薬の適正使用・普及、安定流通のあり方を共同研究

 ケアネット<2150>(東マ)は11日、買い気配のままストップ高の961円(150円高)に達し、10時50分にかけてもストップ高買い気配が続いている。10日の取引終了後、サンバイオ<4592>(東マ)との相互資本提携、および、両社を含めた5社で再生細胞薬「SB623」の適正使用などに関する在り方の共同研究開始などを発表。注目集中となった。サンバイオも4%高の3860円(145円高)前後で戻り高値に進んでいる。

 発表によると、ケアネットは、サンバイオの普通株式6万株(2018年8月31日時点の発行済株式総数の0.12%)を取得する。同時に、サンバイオは、ケアネットの普通株式107万6400株(同日時点の発行済株式総数の9.74%)を取得するとした。

 再生細胞薬は、21世紀に入り世界中で盛んに進められた結果、医薬品として承認され、今後のさらなる普及が見込まれる。こうした中で、医療機関にとっても、流通企業などの医療周辺企業にとっても取り扱いに未経験の事項が多い。そこで、ケアネット、サンバイオ、バイタルケーエスケー・ホールディングス<3151>(東1)(26円高の1295円まで上げて高値を更新)、メディカルインキュベータジャパン(東京都港区)、アステム(大分県大分市)は、再生細胞薬の適正使用・普及、安定流通のあり方を共同研究することを決定した。この体制を一層堅固にする目的で、ケアネットとサンバイオは相互に相手の株式を持ち合う形で資本提携する。(HC)

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