【株式投資の醍醐味】社長インタビューで見つけた中期上昇銘柄の共通点

「いまは先行投資の段階だが1~2年後を見てほしい」

この2年ほどの間に社長インタビューを行った銘柄の中に、インタビュー後しばらくは鳴かず飛ばずの状態を続けながら、次第に持ち直して上昇相場を形成した銘柄がいくつかあった。パシフィックネット(3021)とピクスタ(3416)が特徴的で、共通していたのは、ともに、「いまは先行投資のため減益(あるいは赤字)だが、新事業への取り組み(あるいは構造改革)が進んでいるので1~2年後を見てほしい」ということだった。

パシフィックネットやピクスタなど、しばらくは鳴かず飛ばずでも大きく変貌

パシフィックネット(3021)は2017年9月6日に掲載した(http://kabu-ir.com/article/453261741.html)。そして、この年いっぱいは500円前後で鳴かず飛ばずだったが、18年初から動意を強め、同年3月にかけて2倍強の株価になった。

ピクスタ(3416)は2017年5月24日に掲載した(http://kabu-ir.com/article/450177718.html)。そして、17年中は1300円をはさんで一進一退を続け、むしろ1200円まで下押す場面もあったが、18年5月には一進一退だった水準から7割高となった。

このため、両銘柄は、2018年に行った社長インタビューではないものの、18年になって強い印象をもたらしたインタビューとして記憶に残っている。そして、こうした意味では、18年12月のEストアー(4304)、18年12月11日掲載(http://kabu-ir.com/article/463161331.html)が、上記の2銘柄に共通して、「いまは先行投資の段階だが、1~2年後を見てほしい」といったニュアンスの構想や計画を披露してくれた。株価は年末にかけて、全体相場の急激な調整に押されるような動きとなっているが、見方を変えれば割安感が強まっていることになる。

株式投資の醍醐味といえば、何といっても、狙った銘柄が買った直後から急伸して大きく値上がりすることだといえる。が、相場は千差万別。しばらくは鳴かず飛ばずの状態を続けても、次第に持ち直して上昇相場を形成する「スローライフ」な銘柄も、株式投資の醍醐味という点では別格の感慨があるといえそうだ。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■金融・医療・公共分野に特化した高精度処理、低コストで安全運用可能  NTT<9432>(東証プラ…
  2. ■ジャイアンツ球場隣接の221邸、シニアの健康・交流を支える新拠点に  フージャースホールディング…
  3. ■IT・スタートアップ中心に若手CEO台頭、経営のスピード化が進展  帝国データバンクは10月14…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る