フォーカスシステムズは第3四半期の発表とともに通期業績予想と配当を上方修正

◆企業力の向上に努めたところ、既存顧客との継続的な取引及び案件拡大に繋がる

 フォーカスシステムズ<4662>(東1)は8日引け後、第3四半期の発表とともに通期業績予想と配当を上方修正した。

 同社が属する情報サービス業界は、第4次産業革命の潮流の中、AI、IoT、X-Tech等の技術革新が新たな市場形成を促進し、IT投資需要の拡大が続いている。


 このような状況の中、優秀な人材確保への採用と教育の投資と共に新規事業・自社製品の創出のための投資を行い、企業力の向上に努めたところ、既存顧客との継続的な取引及び案件拡大に繋がった。

 その結果、19年3月期第3四半期連結業績は、売上高157億01百万円(前年同期比13.8%増)、営業利益10億56百万円(同59.7%増)、経常利益10億60百万円(同61.8%増)、純利益6億94百万円(同50.2%増)と2桁増収大幅増益となった。

 大幅増益となった要因は、2桁の増収効果に加え、営業利益率が前年同期の4.79%から6.72%と1.93ポイント改善したことがあげられる。

◆公共関連事業、民間関連事業ともに受注が好調

 第3四半期が好業績であったこともあり、今通期連結業績予想の上方修正を発表した。

 売上高に関しては、公共関連事業、民間関連事業ともに受注が好調であることから、通期予想を上回る見込みとなった。
 利益面については、プロジェクト管理の徹底と人材獲得・育成が奏功し、公共関連事業において案件拡大と利益確保が進んだこと、民間関連事業においてAI・クラウド等に関わる新規案件及び収益性の高い請負案件・直請け案件が増加したことなどにより、前回予想を上回る見込みとなった。

 その結果、19年3月期通期連結業績予想は、売上高は前回予想を13億円上回る213億(前期比10.2%増)、営業利益は2億50百万円上回る13億30百万円(同29.7%増)、経常利益は2億70百万円上回る13億30百万円(同30.5%)、純利益は1億40百万円上回る8億40百万円(同16.8%増)となる見込み。

 なお、営業利益、経常利益の伸び率に比較し、純利益の伸び率が低いのは、東京都練馬区に保有する土地建物等について、老朽化した社員寮を廃止し遊休資産とすることで減損損失の計上を見込んでいることによる。

 配当についても好業績が見込めることから、期末配当についても前回の15円から20円に上方修正することとなった。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AIとベイジアンネットワーク解析で165項目を抽出、複雑な因果関係を構造化  大正製薬は11月2…
  2. ■Blackwell GPU2140基で研究競争力を拡大  NVIDIA(NVDA:NASDAQ)…
  3. ■銀座の呉服店「むら田」店主・村田あき子の語りをまとめた書籍  KADOKAWA<9468>(東証…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る