ギークスは底固め完了、20年3月期2桁営業増益予想で1Q順調

株式市場 銘柄

 ギークス<7060>(東マ)はITフリーランス人材紹介事業やゲーム事業などを展開している。20年3月期2桁増収・営業増益予想である。第1四半期は順調だった。通期も収益拡大を期待したい。なお8月31日基準日(9月1日効力発生日)で1株を2株に分割する。株価はIPO後の落ち着きどころを探る段階だが、6月安値から下値を切り上げている。底固め完了して出直りを期待したい。

■ITフリーランス人材紹介事業やゲーム事業など5事業領域に展開

 19年3月東証マザーズに新規上場した。技術リソースのシェアリングプラットフォームとして、ITフリーランスの働き方支援やITフリーランスと企業のマッチングなどを展開している。

 セグメント区分はITフリーランス人材紹介のIT人材事業、合宿型人材教育サービス「エンジニア留学」のIT人材育成事業、ゲーム受託開発・運営のゲーム事業、遊戯機向け動画制作の動画事業、ゴルファー向け情報サイト「Gridge」運営のインターネット事業の5事業領域としている。

■20年3月期2桁増収・営業増益予想で1Q順調

 20年3月期連結業績予想は、売上高が19年3月期比16.4%増の35億50百万円、営業利益が17.5%増の6億50百万円、経常利益が21.2%増の6億45百万円、純利益が2.1%減の4億03百万円としている。純利益は関係会社株式売却益が剥落して微減益だが、主力のIT人材事業やゲーム事業が牽引して2桁増収・営業増益予想である。

 第1四半期は売上高が12億14百万円、営業利益が2億74百万円だった。ゲーム事業における新規タイトル納品が牽引した。そして通期予想に対する進捗率は売上高34.2%、営業利益42.2%と順調だった。通期も収益拡大を期待したい。

■株価は底固め完了

 株価はIPO後の落ち着きどころを探る段階だが、6月安値から下値を切り上げている。底固め完了して出直りを期待したい。8月15日の終値は3515円、時価総額は約182億円である。

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