日本エンタープライズの第2四半期は、前年同期の減収減益から一転、増収大幅増益と急回復

■キッティングRPAツール『Kitting-One』等の支援ツールの導入を大手企業中心に促進

 日本エンタープライズ<4829>(東1)の第2四半期は、コンシューマ向けスマートフォンアプリ、システム開発、デバッグ、クラウド、業務効率化アプリ、モバイルキッティング、音声ソリューション、電子商取引(eコマース)などのサービスを推進したことで、クリエーション事業、ソリューション事業共に順調であったことから、前年同期の減収減益から、一転、増収大幅増益と急回復した。

 20年5月期第2四半期連結業績は、売上高17億59百万円(前年同期比9.2%増)、営業利益1億34百万円(同74.6%増)、経常利益1億54百万円(同60.3%増)、純利益1億07百万円(同286.1%増)となった。

 クリエーション事業は、一般消費者向け「コンテンツサービス」は、定額制コンテンツでの効率的な運用で収益確保を図るとともに、App StoreやGoogle Playなどの通信キャリア以外が運営するプラットフォームでのコンテンツの利用を促進させた結果、ゲームを中心とするエンターテインメントコンテンツが増進した。また、法人向け「ビジネスサポートサービス」のキッティング支援については、キッティングRPAツール『Kitting-One』等の支援ツールの導入を大手企業中心に促進させた結果、大きく伸長した。また、飲食事業者向け鮮魚eコマース『いなせり』は、東京魚市場卸協同組合と連携し、出品数の増大、飲食事業者開拓に取り組んだ。その結果、クリエーション事業の売上高は10億40百万円(前年同期比13.4%増)、セグメント利益は3億36百万円(同24.0%増)となった。

 法人向けシステムの受託開発・運用を主な業務とするソリューション事業は、「システム開発・運用サービス」では、スマートフォンアプリ及びサーバ構築の豊富なノウハウと実績が評価され、スクラッチ開発を中心としたアプリ開発、WEB構築、サーバ構築、システム運用・監視、デバッグ、ユーザーサポートなどで培ったノウハウを活かした受託開発が引き続き増勢に推移した。また、電気通信事業法の一部改正により2019年10月から携帯端末と通信料金の完全分離が実施されたことを受け、今後拡大が見込まれる端末周辺事業の創出に努め、クリエーション事業で注力しているキッティング支援を核に、中古端末(スマートフォン等)買取販売の拡大とともに更なるビジネスモデルの構築に努めた。 その結果、ソリューション事業の売上高は7億19百万円(同3.6%増)、セグメント利益94百万円(同25.3%増)となった。

 第2四半期は増収大幅増益となったが、通期連結業績予想は当初予想を据え置いている。

 ちなみに、今通期連結業績予想は、売上高38億50百万円(前期比12.8%増)、営業利益2億75百万円(同13.5%増)、経常利益3億円(同2.5%増)、純利益1億60百万円(同63.6%増)を見込む。

 進捗率は、売上高45.7%(前年同期47.2%)、営業利益48.7%(同31.8%)、経常利益51.3%(同32.9%)、純利益66.9%(同27.8%)となっていることから利益面での上振れが予想される。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る